不妊治療
丸山記念総合病院
不妊症の治療を効率よく行うには正確な診断が必要です。このため一通りの必要な検査を済ませてから治療を開始します。
もちろん平行できる治療は進めていきます。
最初の1~数ヶ月はこれらの検査のために受診して頂く日数がやや多くなると思われますが、「急がばまわれ」で、ご協力をお願いします。もちろん、取り敢えず検査だけ受けてみたい・・・もOKです。
検査ご案内
・基礎体温
毎朝起き上がる前に体温を測って記録する基本の検査です。
普段から記録し、初診時に持参すると良いでしょう。
・ホルモン検査
血液検査でホルモン値を測定します。
・卵管の検査
造影剤を子宮内に入れて、レントゲンで子宮から卵管の様子を撮影します。
・精子の検査
顕微鏡で旦那さんの精子の状態を調べます。
・ヒューナーテスト
性交の翌日、頸管内に元気な精子がいるかどうか調べます。
さて、ここからが治療です。エコーを使って卵巣の様子を観察し、排卵を見極めながら性交のタイミングを決めていく治療法。
卵子と精子が出会う確率が上がります。
◯卵巣の観察のみでタイミング法
↓
◯飲み薬で卵子を育ててタイミング法
↓
◯注射でたくさんの卵子を育ててタイミング法
・・・とstep upしていきます
培養士が「元気な精子」を選抜し、医師によって精子をチューブで子宮の中へと送り込んで妊娠を狙います。 精子の状態が思わしくない時、精子が卵子まで辿りつけない時(男女ともに原因あり)に行われます。妊娠率は10%程度。 数回様子を見て体外受精に移行します。
卵子の老化が疑われる年齢の方には最初から体外受精をおすすめする場合もあります。
卵子も精子も体外へ取り出し、試験管(実際はシャーレ)の中で受精させ、数日間成長させたタマゴを子宮に移植します。 通常3日から5日間培養器で育てます。移植せずに残った『状態の良いタマゴ』は凍結保存します。 凍結したタマゴは次周期以降に融かして移植ができるので何度も採卵を繰り返す必要がなくなります。
卵子も精子も体外へ取り出し、顕微鏡下で卵子内に精子を注入します。10μmレベルで針を操作します。 この場合も移植後に残った良好なタマゴは凍結保存します。
この技術の確立によって、精子が極端に少ない場合や動いていない場合でも受精させることができるようになりました。